ペインクリニックとは

投薬治療神経ブロックなどにより、頭痛や首・肩・腕・腰・足などの全身の痛み・しびれを治療する診療科のことです。

痛みには大きく分けて、

  • 急性の痛み(病気や怪我、手術などによる)
  • 慢性の痛み(慢性腰痛、頭痛、帯状疱疹などの神経障害による痛み、病気や怪我が治っても痛みだけが残る状態)

があります。
急性の痛みには「身体の中で何かがおこっている」という生体の警告信号の役割がありますが、慢性の痛みには警告信号の意味は既に無くなっており、痛み自体が病気、「痛み病」と行って良い状態と考えられています。

多くの日本人が、頭痛、腰痛、肩痛、膝痛といった慢性的な痛み症状を日常から感じていることが、調査で明らかとなっています。
(服部政治、ペインクリニック: 25 (11), 1541-1551 (2004))

人口の高齢化により、手術をするほどでも無いけれど身体の様々な痛み症状に悩まされ、痛み症状のために趣味を楽しんだり、旅行に出かけたりといった満足度の高い生活を送れない方が増えています。

様々な痛みを総合的に診断・治療し、質の高い生活を送るお手伝いをする事が、ペインクリニック専門医の役割です。

神経ブロック治療

神経ブロック注射イメージ

神経ブロック療法では、急性および慢性の痛みをきたす様々な疾患(脊椎疾患、神経の障害による痛み、血流の障害による痛みなど)に対して行われる治療法の一つです。

痛みを起こす神経周囲および関節の炎症を静める、痛みの伝わりをおさえる、血流を改善する、などの作用により、強い痛みをおさえることを目的としています。痛みの診断と治療を同時に進めることができます。

写真:X線撮影装置による神経ブロック治療

局所麻酔薬を主に使用しますが、痛みが強い場合は炎症を抑える薬(副腎皮質ホルモン)を併用します。
患者さんにより神経ブロックの方法や、施行する回数は異なります。

当院ではエックス線撮影装置を使用して安全に神経ブロック治療を行うことが出来ます。

薬物療法

鎮痛薬と鎮痛補助薬

処方イメージ写真

「痛み症状」に対する薬物療法には主に鎮痛薬を用いる方法と鎮痛補助薬を用いる方法があります。

代表的な鎮痛薬には非ステロイド性抗炎症薬(アスピリン、ロキソニン、ボルタレン、カロナールなど)、医療用麻薬性鎮痛薬(コデイン、モルヒネなど)があります。

鎮痛補助薬とはロキソニンやボルタレンなどの鎮痛薬が効きにくい痛みに対して用いられる薬の総称で、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗不整脈薬、抗不安薬、副腎皮質ホルモン薬などが含まれます。

痛み症状を起こしている原因、痛みの性状によって、鎮痛薬、鎮痛補助薬単独、鎮痛薬・鎮痛補助薬の組み合わあせ、によって治療を行います。

近年では鎮痛補助薬にも本来の作用に加え、痛みの伝達機構に作用することが明らかとなってきており、疼痛治療薬の一つと考えられています。

非ステロイド性抗炎症薬

ロキソニン、ボルタレン、カロナールなどが代表的な消炎鎮痛薬です。

抗けいれん薬

抗けいれん薬イメージ

テグレトール、ガバペン、リボトリール、デパケンといった「けいれん」の治療に使われる薬が痛みの緩和に役立つことがあります。

三叉神経痛の特効薬といえばテグレトールです。初発であれば三叉神経痛の半分以上の方がテグレトールによって痛みは消失します。

外傷や手術、何らかの病気などによって末梢神経や脊髄に障害がおこった後長く続く痛みに対しても効果が期待できます。

これらの薬剤は「神経の過剰な興奮」を抑えることで、除痛効果を発揮します。また、デパケンは片頭痛発作を予防する薬として処方されることもあります。

帯状疱疹後神経痛、末梢神経損傷後疼痛に適応のあるリリカが2010年に発売され、治療の選択肢が広がりました。

抗うつ薬

抗うつ薬イメージ

抗うつ薬による治療では帯状疱疹後神経痛、有痛性糖尿病性神経障害、慢性頭痛、慢性腰痛、がん性疼痛などの長引く痛みに対して効果が期待できます。また、片頭痛や緊張型頭痛の予防薬としてもしばしば用いられます。

抗うつ薬の種類としてトリプタノール、トフラニール、ノリトレンなどの三環系抗うつ薬、ルジオミールなどの四環系抗うつ薬、パキシルなどのSSRI、トレドミン、サインバルタなどのSNRIなどがあります。

抗うつ薬は「痛み信号を脳へ伝える神経に作用」することで除痛効果が発揮されます。他の鎮痛補助薬と組み合わせて処方されることもあります。

オピオイド鎮痛薬

オピオイド鎮痛薬イメージ

オピオイド鎮痛薬は、主に脳や脊髄において痛みの伝わりをおさえることにより鎮痛作用を発揮するお薬です。

オピオイドとは、モルヒネとその類似物質のことをいいます。不適切な使用による依存性を考慮して、法律にて麻薬と指定されているため、麻薬性鎮痛薬、医療用麻薬とも呼ばれます。

オピオイド鎮痛薬は、がんの痛み、急性の強い痛み(手術中・手術後の痛み、など)の治療薬として最も効果的なお薬です。

がんの痛みに対しては、痛みの強さに応じてオピオイド鎮痛薬の量を調節し、決められた使い方を守って使用することにより、多くの痛みを取ることができます。副作用として、便秘、吐き気、眠気などが出現する場合があり、特に便秘は必ずおこります。しかし、それらの副作用は予防薬・治療薬をうまく組み合わせることで多くは対応できるため、副作用対策をしっかり行うことが痛みの治療にとって重要になります。

漢方治療

漢方イメージ

漢方医学では、気血水という概念があります。気は体を活動させるエネルギー、血は体の基礎となる液体、水は体を潤す液体、とされています。

これらが停滞すると病的状態となります。治療では何が詰まっているのかを明らかにし、その詰まりを除去するような漢方薬を投与します

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当ペインクリニック内科の概要

さかうえクリニック外観
診療科目
  • ペインクリニック内科
  • リハビリテーション科
  • 麻酔科
休診日
日曜、祝日、木曜・土曜午後
専門医資格
  • 日本ペインクリニック学会専門医
  • 日本頭痛学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
当院までの交通
兵庫県西宮市和上町1番16号
日本生命西宮ビル1階
阪神電車「西宮駅」より徒歩3分 さかうえクリニック周辺地図
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